指で描く。
絵の具は、体温のように温かく、優しい。
ぬるっとした感触と少しざらついた感触に、
会話をしているような感覚を感じる。
生きてるという実感。
鼓動は激しく、身体が熱い。
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私は今、神様がプレゼントしてくれた絵を見ている。
私にしか見えない絵。
それは、眼球の中、硝子体に描かれている。
ここの所、目を酷使したせいか、右目が、少し眼底出血している。
それにより、いつも目の前に神様の描いた芸術が見える
眼球の中心部、硝子体というのはゼリー状の物質な為、
網膜と硝子体の間で起きた出血は、ちょうど水に絵の具が
にじむように、刻々と変化し、光に屈折した模様を描き出す
これが、私にしか見えない絵。
ただ、今回はお見せできるかもしれないのです。
今週、金曜日、眼科で眼底の写真を撮影するのですが、
神様の描いたこの絵も、多分写るだろうと思うのです。
きれいなこの瞬間芸術を形に残せる
そう思うと、なんだか、わくわくするのです。