今日は私の絵ではなく、私の祖父の描いた絵です。
優しく愛情のこもった視線を感じる私の好きな絵。
作日、祖父の描いた絵を見るふとした機会がありました。
祖父の絵を見たのは、子供の頃。
細密な絵を描いていたんだなという微かな記憶。
膨大な数の絵に絵描きではない祖父が何故?という漠然とした疑問を持っていた。
絵と一緒に見つけた書、そしてアイデアメモのような半紙を綴った帳面。
祖父と今の私の心情は、とてもよく似ているように思う。
喉頭癌の祖父は、声帯を手術し、声を失った。
その手術前に綴られた書は、前向きに生きる気力を感じる
そんな力強い文字が並んでいた。
トラブルから始まる新しいスタート、その後押しのための愛の鞭。
そんなもんかもねと言われたような気がした。
祖父は描くことで自分という存在、日々の営みの意味、生きるという事、
そして世の中の真理を見いだそうとしていたのだろうか?
奇しくも病気を機に以前より好きだった絵を描き始めた祖父。
私もまた、病気を機に絵を描き始めた。
「線はむずかしい、点は難しい、
これは、このブログを始めた頃、何度もつぶやき日記に書き、
自然体の線(生き方)ができないかと思っていた私と重なるのです。
いつかは.........
なんだか.....
祖父に優しく頭を撫でられたような....そんな気がした。